さて先週の土曜日に見てまいりました『ルイジ・コラーニ/バック・イン・ジャパン』展。場所は京都工芸繊維大学内にある
京都工芸資料館であります。
土曜日だと言うのに人影はまばら。ほぼ貸しきり状態でした。これだけ人が少ないってのは、メディアにあまり情報や宣伝がのっていないからなのだろうなあ・・・。と思いつつも、ゆったりと見れて個人的には大満足。
いやー、いいっすねえ。ルイジ・コラーニ!
スーパーマリオに登場するルイージばりの
へんてこヒゲもさることながら、とにかく曲線多様のデザインがたまりません!
リニアモーターカーの模型なんて、猫なでるみたいに、なでなでしたくなりましたよ。曲線ラインがもうたまらんっす。
彼のデザインは、どれもこれも近未来テイストで、展示されていた流線形の美しいバイクデザイン模型(1973年のデザイン)なんかは、『AKIRA』や『A.I』などのSFマンガ&ハリウッドSFに登場する近未来メカデザインにかなり影響を与えてるんじゃないかと思われました。
ルイージ(失礼。)ルイジおやじは実にサイバーな男ッス。
(なんてったって、1960年代からとんでもなくいかした未来デザインを描いてた人物なんですから!)
興味深かったのは、デッサンデザイン画の数々。黒色の紙に白い色鉛筆(白パステルか?)でコラーニの頭の中にある近未来系の空港、車、住居等をラフに描いてるんだけども、これがかっこいい。デザイン画の中に登場する人間は、マークコスタビの描く顔のない人物のように没個性。メカデザインだけがやたらとしっかり描きこんである感じが、人にはあまり興味ないんよ俺・・・的デザイナー魂を発揮。(まあ、デザインを見せるためのラフスケッチなので人物は添え物的で当然といっちゃあ、当然なんですけど・・・。)近未来妄想少年がそのまま大人になった印象を受けました。まさに俺流デザイン道をひたすら突き進んできた男です。
だから、
あんなヒゲとヘアスタイルなんでしょう・・・。いいぞ!コラーニ!!
●『ルイジ・コラーニ/バック・イン・ジャパン』展、個人的には充分楽しめましたが、欲を言えば、もう少しデザイン模型をたくさん見たかった気がします。
しかし、ルイジ・コラーニ、1928年生まれの77才とかなりの高齢ながらも、いまだに現役ってことに、ほんと頭がさがります。
★マークコスタビHP↓
http://www.markkostabi.com/
★『ルイジ・コラーニ/バック・イン・ジャパン』展には
http://www.schimmel-piano.de/e/fluegel/208-P.htmlに載ってる黒ピアノと同じような感じの白ピアノも展示されてました。いったいどんな人が、これを弾くというのでしょう・・・。
★そうそう、展覧会図録5000円のところ4000円で販売されてました。(しかもコラーニのサイン付き!)なかなかプレミアな匂いのする図録なんですが、1000円も割り引きって・・・売れてないのかなあ?
図録の表紙イラストレーションは、なんとグラフィック&プロダクトデザイナーのカリム・ラシッドが担当だったりするんですが・・・。
↑図録表紙(個人的には微妙〜。)
Colani - Back in Japan
Albrecht Bangert
↑英語文章の日本語訳がないのがちょっと残念。
↑コラーニ工房とか見れます。
↑そしてコラーニの金色サイン!感動〜。
★じつにオシャレでカッコよいカリム・ラシッドのHP↓
http://www.karimrashid.com/index.html
Karim Rashid: Evolution
Karim Rashid
↑カリム・ラシッドの作品集
↑新風館に特別展示されていたコラーニ氏デザインの車
『~1996 Colani mega-roadster Horch~』も見て来ました。とにかくスゴイ形。日本でこの車が似合うのは新庄選手ぐらいでしょう・・・。
★『ルイジ・コラーニ/バック・イン・ジャパン』展は
京都工芸繊維大学内にある
京都工芸資料館で開催されてます。
期間は以下の通り。
平成17年6月21日(火)〜平成17年9月19日(月)
午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで)
(月曜日休館 但し、月曜日が祝日の場合は翌火曜日休館)
ルイジ・コラーニのHP↓
http://www.colani.ch/