ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産)
ライフ・アクアティック オリジナル・サウンドトラック
サントラ, スヴェン・リバーク, デヴィッド・ボウイ, セウ・ジョルジ
昨日、ウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』を神戸で観てきましたが、これはいいですよ。
”個人的、今年観た映画ランクベスト5”には必ず入るであろう逸品でありました。
血湧き肉全く踊らない冒険活劇。黒いジャック・ジョンソン、ボサノバ調ってな雰囲気のセウ・ジョルジ(ペレ・ドス・サントス役)のギタ−プレイに代表される、映画全体を包む、ゆるゆるな雰囲気の心地いいこと!(セウの演奏している曲は、全部デヴィッド・ボウイのカバ−なので意外とトゲはあるはず・・・なのにボサノバ調に編曲しているためか、ボウイの曲までがゆるいのなんの!)
アニメーション担当がヘンリ−・セリックというのもポイント高し!
(ヘンリ−は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』
『モンキー・ボ−ン』(下衆な笑い満載の快作!)を撮った監督。)
オタ気質なストップモ−ションアニメが非常に萌え。
全編に漂うB級映画テイストのインチキ海洋冒険は、そんじょそこらのなごみ系映画より、はるかになごみます。この果てしなく、ゆるく、ぬるい世界観に浸れる人には『ライフ・アクアティック』はめちゃくちゃおもしろい。しかし、意味やストーリー性を映画に強く求める人には、この映画、退屈で仕方がない駄作だと思われます。この映画に意味を求めることこそ愚の骨頂。いつもは悪役ばかりのウィレム・デフォ−が、半パン姿ではしゃぐ姿をカワイイと思ったり、アンジェリカ・ヒューストンのデラ太りっぷりに唖然としたり、無駄に造り込まれた船のセット、これまた、意味もなくオシャレな海洋探検隊水色ユニフォームと、赤い帽子の絶妙なコントラストに、こんなとこに無駄にセンス使ってアホやなあ、この監督・・・。と考えてみたり。そして何より、こんな映画見てる俺のセンスって、けっこうイケてるじゃん!なんか流行に敏感じゃねえ?などと適当に思っとけばいいのです。
あ〜、俺はいつまでも『ライフ・アクアティック』のお馬鹿な世界に浸っていたいなあ・・・。
まあ何よりスティーヴ・ズィスー役のビル・マーレーが最高でした。
(自分勝手なのに、なぜか憎めないキャプテンをゆる〜く熱演!)
しかし、劇中に登場したズィスーモデルのアディダススニーカーほしいな・・・。
『ライフ・アクアティック』↓
http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/
★そういや、ペレ・ドス・サントス役のセウ・ジョルジ来日公演しますね。↓
http://www.plankton.co.jp/seujorge/
観に行きてえ!