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エリザベスタウン

パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック
パラマウント映画提供「エリザベスタウン」オリジナル・サウンドトラック
サントラ, ナンシー・ウィルソン, トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ, エルトン・ジョン, ヘレン・ステラ, ライアン・アダムス, マイ・モーニング・ジャケット

★『エリザベスタウン』公式HP↓
http://www.e-town-movie.jp/
 
さてさて、わたくしすでに東京滞在2週間以上となっとりますが、たまには息抜き(始終息抜きっぱなし?)ってことで、
『ザ・エージェント』『あの頃ペニーレインと』でおなじみキャメロン・クロウ監督最新作『エリザベスタウン』を豊島園駅横にあります、ユナイテッド・シネマで見てきました。

…う〜む…この映画いまいちリアリティに欠ける青春もんだなあ…。
マンガのような展開は、強引!というかなんていうか…人生そんなうまくいくかいなっ!…とわたくし三十路男は知ってしまっているわけでして…。キャメロン・クロウ監督の自意識過剰さ(そこがいいといえばいいんですが。)がよくでている作品でありました。音楽の使い方なんて、そこでそう使ったら、そらカッコええわな。っちゅう実に嫌みな(うますぎる?)使い方。良質な音楽はやっぱ映画の質を何倍にも高めてくれます。
キャメロン・クロウ監督、さすがは十代の頃にローリング・ストーン誌の記者として鳴らしただけのことはあります。楽曲選びのセンス抜群です。この映画のサントラは最高!!の一言。映画の内容はまあ…どこかで見たことがあるような青年の成長と恋愛を絡めたありふれた物語でした。しかし、ドリュー(オーランド・ブルーム)が車で家に向かうまでの道のりを映したシーンは、グッドミュージックと相俟ってかなりいい感じでした。俺も広大なアメリカを巡ってみたいなあ!と美しい映像にうっとり。んでもって、ちょっと不思議ちゃんオーラを醸し出すクレア(キルスティン・ダンスト)の恋の策略にも俺、ドリューのようにハマってみたいっす!って、まんまとキャメロン・クロウ監督の戦略にもハマってたりして…。
(でも、冷静に考えると実際にクレアみたいなことされたら、ひくよな…。穿った見方をすると、オーランドは明らかにキルスティンのクモの巣にひっかかった小虫状態だったような。)


★この映画、僕には主演のオーランド・ブルームとキルスティン・ダンストが終止、カニっぽく見えて仕方ありませんでした。地味顔の二人を起用したことだけが、幸か不幸かこの物語に唯一のリアリティを持たせていたようないないような…。オーランド・ブルームはもう少し年を重ねれば渋みの増した、いい役者さんになるんじゃないかなあ。
あと、ドリュー(オーランド・ブルーム)の母親役スーザン・サランドンの演技は主演の二人をあきらかに食いすぎ!なんじゃないかと…。 
 
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ブラザーズ・グリム

The Brothers Grimm [Soundtrack]
The Brothers Grimm [Soundtrack]
 
かってはモンティ・パイソンの一員、今や突出したイマジネーションを持った映画監督、テリー・ギリアムの7年ぶりの新作『ブラザーズ・グリム』を見た。
かなり期待していただけに感想は…
う〜ん…ちょっと残念か。
映像もところどころギリアムらしく、ブラック・ビターな雰囲気はあるにはある。
(アンジェリカ(レナ・ヘディ)が湖(沼?)に沈んでゆくシーンなんかは、ジョン・エヴァレット・ミレイの名画『オフィーリア』への完璧なオマージュで実にアーティスティック!)
ストーリーもところどころ、これまたブラックで、かわいた笑いもあるにはある。が、全体として見ると、なにかギリアムらしくない。
僕の歴代映画ベスト10には必ず入る名作『未来世紀ブラジル』に感じられたような、ギリアムらしい痛烈な皮肉が『ブラザーズ・グリム』にはほとんど感じられなかった。よく言えば、安心して見れる映画。ハリウッド!!って感じである。でもギリアム映画ファンは、そんな甘っちょろい映画を望んではいないのである。個人的にはなんとも消化不良気味な映画であった。そもそも主演のマット・デイモンからしてハリウッドな匂いプンプンだ。キャスティングの初期段階では、マット・デイモンではなくジョニー・デップが配役されていたらしいが、もったいない…。どう考えても、ギリアム映画にはデップだろっ!!『ラスヴェガスをやっつけろ!』ではハゲづらかぶって、がに股で歩いてくれた男だぞ…。しかも、初期設定(ギリアムの意向。)ではデイモン君、特殊メイクで潰れた鼻にする予定だったらしいが、ミラマックス社長ワインスタインの「そんなことしたらマット・デイモンのファンが見に来なくなるやん!あかんで!」発言できれいな(?)お顔のままということに…。ギリアムはキレたが、鼻をいじらなければ予算を追加するということでどうにか折れたらしい。かわいそうな、ギリアム監督。この映画でも自分の撮りたい映像の半分も撮れなかったのではなかろうか?もし彼のイマジネーションが、映画会社の金儲けの制約を受けずにありのままに表現できていたら、スゴい映画が撮れると思うんだけど…きっとヒットはしないんだろうなあ…。
これはもう、テリー・ギリアムの公開待機作『TIDELAND』に期待するしかないっす! 

★『TIDELAND』英語版サイト↓
http://www.tidelandthemovie.com/  

★マット・デイモンは『グッド・ウィル・ハンティング』以外は僕的に全然ダメなんですが、今回マットの弟役演じたヒース・レジャーはオタクな感じがなかなかグーでした。
あと『ファーゴ』では無口でえげつない奴を演じてた、ピーター・ストーメアが明るいイタリア人演じてたのにかなりの違和感。この人演技の幅意外に広いのね…とちょっと感心。

★まあしかし『ブラザーズ・グリム』の目玉はなんと言っても、モニカ・ベルッチの美しさでしょう!ほんと整った顔立ち!
ドーベルマン、ヴァンサン・カッセルがうらやましくて、しゃあないわけですよ僕はっ!!

ブラザーズ・グリム DTS プレミアム・エディション (限定生産)
ブラザーズ・グリム DTS プレミアム・エディション (限定生産)

  
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コープスブライド

Tim Burton?'s Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
Tim Burton?'s Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]

★日本語版公式サイト↓ 
http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/
 
さてさてティム・バートン監督作『コープスブライド』を見てきましたよ!
期待したとおりの出来っ!!
『チャーリーとチョコレート工場』も見ましたが、僕は『コープスブライド』の方が断然好み。『シザーハンズ』、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートンは原案、制作)、『エド・ウッド』の流れをくむ、切ねえ!逸品でした。登場するパペット達の滑らかな動きにまず感動!(パペットを一コマ一コマ、ちょっとづつ動かし、撮影したものを繋げて映像化するストップモーション・アニメの手法で作られてるんですが、これって12時間でわずか2秒分の映像しかつくれないらしいっす…。)そして、どう見ても一切の手抜きなしっ!と思われるセットの完成度に脱帽!(ブルーグレーを基調とした生者の世界、ゴシック風建築物のディティールから、死者の世界の木製ベンチの腐食具合まで見事の一言!)、いったい、なんなんでしょう?このオタク気質バリバリのこだわりっぷりは?監督が監督だけに、ついてくるスタッフもきっと変な人が多いんでしょうねえ、きっと…。今回のパペットは頭部に複雑なギア装置を組み込み、撮影ごとに六角レンチでそれを動かし、表情を豊かに出来るようにしているとか。(従来のストップモーション・アニメでは幾つもの表情の顔部分を用意し、それを付け替えることによって表情を作っていた。)さすがはプロのクリエイタースタッフ。プロ意識の高さは、ほんと感動もんっす。
ティム・バートン、子供が生まれたことによって、『ビッグ・フィッシュ』、『チャーリーとチョコレート工場』と立て続けに、家族愛に満ちた温かい作品を撮り(『チャーリーとチョコレート工場』はでてくる子供達にとって少々ブラックではありましたが…。)、以前のダークでシュール、どこかとんがったイメージが薄れてきている感が否めなかったんですが、
どっこい、『コープスブライド』は、少年時代オタクで卑屈ないじめられっこだったことにより、形成されたバートンの夢見がちな世界観が縦横無尽に展開されていて、まだまだバートンは繊細すぎる心を忘れていないっす!やっぱ正真正銘のオタク監督っす!!と超興奮いたしました。兎に角この映画はバートンのひねくれもん、かつ超繊細な感受性が爆裂した秀作だと思います。DVD発売されたら絶対買い!です。

★しかし、音楽のダニー・エルフマンは曲を作るのがうまい!!『チャーリーとチョコレート工場』の音楽も彼なんですが、とても器用な人ですね。この人、きっとどんなジャンルの音楽も簡単に創れちゃうんだろうなあ。ティム・バートン映画には彼の音楽は絶対かかせないですね! 

チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン, サントラ

★ミセス・プラムがいくよ・くるよのくるよ、コープスブライドの目から飛び出る虫、マゴットがアホの坂田師匠、もしくはダメ親父に見えてしかたありませんでした。

★上映中、僕の座席近くの中学生ぐらいの連中(男二人に、女二人のダブルデートなやつら。)がうるさくてしかたありませんでした。大声で喋る、お菓子をバリバリでかい音で食う。席を立ったり座ったりを繰り返す…ここは君らの家かいっ!!とおもわずツッコミました。(心の中で…。)僕がゴルゴ13だったなら…。
よいこのみなさん劇場では静かに観覧しましょうねっ!


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シン・シティ

シン・シティ
シン・シティ
サントラ

『シン・シティ』公式サイト↓
http://www.sincity.jp/index2.html 

ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノの2大オタク監督と原作者であるフランク・ミラーを監督に据え、3人がかりで創り上げた映画『シン・シティ』を観ました。
シビレた…。モノクロの荒廃した大都会(シン・シティ)を見下ろす深紅のドレスを纏った女の後ろ姿…。もう、このオープニング映像から、わたくし完全にノックアウト。そこから始まる超ハードボイルドバイオレンス!もう男臭さ満点っす!(好き嫌いが完全に分かれる映画ですが…。)ついに復活っ!!って思ってたミッキー・ローク、特殊メイクで顔わからんがな…。でもいいんです。フランク・ミラーの原作漫画、そのままの構図&カット割り&台詞。ついてこれるやつだけついてこいっ!!ってな感じの突っ走り方がたまりません。3大オタク達(ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ、フランク・ミラー)が喋りまくって、マニアックな演出してた現場はさぞかし…スゴかったんやろうなあ。あきらかに出演陣そっちのけで演出にヒートアップしてたであろうことが、容易に想像できます。オタク達(でも全員天才。)のこだわりは俳優・女優たちに、ほとんど理解不可能だったのではないだろうか…なんて思っちゃいましたが、あなどってはいけません、プロの役者達はやっぱスゴいです。
とくに…イライジャ・ウッド君っ!
(『ロード・オブ・ザ・リング』のホビット役のにいちゃんね。)君の演技つうかキャラは最高や!すばっしこいド変態、引ここもり青年ケビン!(魔太郎にそっくりなんて噂がちらほら…)ぴょんぴょん飛び跳ね、マーヴ(ミッキー・ローク)を翻弄する姿は、なんともかんともキモ可愛いような可愛くないような…いやー、ぷっつん切れてたなあ。切れてたといえば、ジャッキー・ボーイことベ二チオ・デル・トロ。ダメ男やらせたら右に出る者いませんね。タランティーノがゲスト監督として演出したのは、ジャッキー・ボーイ(ベ二チオ・デル・トロ)がドワイト(クライヴ・オーウェン)に車の中で話し続けるあの名シーンらしいんですが、そこでのデル・トロの演技は最高でした。声色を変えつつの首切れ熱演!ほんと味のある深い役者です。だてに顔が濃いだけじゃないっすね。個人的にはマイケル・マドセンが演じた悪徳刑事ボブがよかったですね。人間臭いあのろくでなしっぷり。登場シーンは、めちゃくちゃ少ないですが、物語のかなりいいアクセントになっていたと思います。シブすぎっ!そして今や、飛ぶ鳥を落とす勢いでブレイク中のジェシカ・アルバ!はもう勢いが違う。持ってるオーラがちがいますわ。ブルース・ウィリスは男臭さい奴を演じたら相変わらず絵になります。年をとってさらに渋みを増した感がありました。『ダイ・ハード4.0』も楽しみになってきました。そして、なんといってもデヴォン青木の手裏剣っ!…ロバート・ロドリゲス監督ってほんとお馬鹿な映画を撮りますなあ。
50年代のフィルム・ノワールにオマージュを捧げつつもこの映画、重力無視かつ人間離れした生命力のキャラクター達がシン・シティを縦横無尽に動き回る様は、まさにアメリカンコミックそのもの。CGを駆使した独特の白黒映像は、ダサさすれすれのかっこよさを醸し出しておりました。『シン・シティ2』ももう準備が始まっているようで、果たして、今度は誰がどんな悪徳っぷりを発揮しますやら…今から楽しみであります。(まあ、楽しみにしているのは極少数のような気がしないでもないですが…。わたくしは『シン・シティ』断固支持いたします!)

★ルトガー・ハウアーがロアーク枢機卿役で出演していたと後になって知りましたが、『バットマン・ビギンズ』に出演していたときと同様、全然わかりませんでした…。
ミッキー・ローク復活っ!の次はルドガー・ハウアー復活っ!!をわたくし切に願っております。

シン・シティ プレミアム・エディション
シン・シティ プレミアム・エディション
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コープスブライド 見たい。


10月公開のティム・バートン監督作品『コープスブライド』が早く見たいっ!!と僕の脳内では日々ちんけなニューロンがちょこまかと走り回っております。テレビでちょこっと特集映像見ましたが、まさに『ナイトメアー・ビフオア・クリスマス』の第2彈って趣きのストップモーション・アニメ!!ゴシックテイスト溢れる映像&キモかわキャラにわたくし…もえ!もえっ!と萌えました…。
主役のビクターの声にジョニーデップ、死体の花嫁の声にへレナ・ボナム・カーター(ティム・バートンの嫁はんね。)とあいかわらずティム・バートン好みで押し通した感のある配役に期待はさらに高まります!

★日本語版公式サイト↓(準備中。)
http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/

★ちょこっと予告編が見れるよ!英語版公式サイト↓
http://corpsebridemovie.warnerbros.com/
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シン・シティ

Sin City [PP-30311] [ポスター]
Sin City [PP-30311] [ポスター]
マックス・アラン・コリンズ, 鎌田 三平

映画『シン・シティ』の予告を見ました。 
白黒フィルムの所々に色を付けたようなデジタル処理映像がたまらなくキテます!
ロバート・ロドリゲス、『エル・マリアッチ』への原点回帰って感じなのかなあ。相変わらずのドンパチ映画に終始するのは予想できるんですが、ロバート・ロドリゲスって映像の見せ方が大袈裟でおもしろいから、なんか許せちゃう。アクションシーン見てて飽きないのがいい。(ちょっと、くどすぎるきらいはあるけれど・・・。)
あと、タランティーノとともに楽曲の選曲センスが抜群にいいからサントラも楽しみです。
しかし、この映画出演陣が超豪華!!
まじ、やばいわ!これ!
個人的には『パルプ・フィクション』でのジョン・トラボルタ復活のように『シン・シティ』での
ミッキー・ロークの復活!!
を切に願っております。ふたたびミッキー・ロークの時代がきても・・・

そろそろいいんじゃあないですかっ!! 

がんばれっ!!ミッキー!!

ねこパンチっ!!!


★『シン・シティ』SIN CITY (10月公開予定)
■監督 フランク・ミラー ロバート・ロドリゲス クエンティン・タランティーノ
■出演 ブルース・ウィリス ミッキー・ローク クライヴ・オーウェン ジェシカ・アルバ デヴォン青木 ジョシュ・ハートネット  イライジャ・ウッド ロザリオ・ドーソン  ベネチオ・デル・トロ  マイケル・マドセン マイケル・クラーク・ダンカン ジェイミー・キング ニック・スタール ルトガー・ハウアー

☆『シン・シティ』HP↓
http://www.sincity.jp/index2.html 
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奥様は魔女

幼少時、テレビで再放送してた『奥様は魔女』を少し齧って見てたものでして・・・
「奥さまの名前はサマンサ。そして、旦那さまの名前はダーリン。ごく普通のふたりは、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。でも、ただひとつ違っていたのは・・・奥さまは魔女だったのです。」←この忘れ難いナレーションを思い出し・・・こりゃ、みなければいかんでないの!!
ということで、さっそく映画『奥様は魔女』をみてまいりました。 
http://www.sonypictures.jp/movies/bewitched/site/ 
さて感想は・・・
もう、ニコマン最高!!
(アンジェリーナ・ジョリーの通称がアンジー(ストーンズぽいねっ!)ということで、ニコール・キッドマン=ニコマン?と勝手に命名。くわまんチックで俺的にはお気に入り・・・。)さすがはオーストラリアからハリウッドに挑み、てっぺんつかんだ女優っす。
ニコマンっていろんな演技できんねんなあ!(『ムーラン・ルージュ』しかり『めぐりあう時間たち』しかり。)と感心しきり。
つうか、マジかわいいわ!!
御歳38にしてこのキュート&プリティっぷり!!はスゴイ!!
ニコマンってこんなにかわいかってんなあ・・・!と新たな発見をした気分です。
ストーリーは監督が『めぐり逢えたら』『ユー・ガット・メール』のノーラ・エフロンと言う事で、安心して見れるラブストーリーに仕上がってました。そんなに驚くほどの展開や、おもしろさはないですが、とにかくニコマンがカワイイので許せます。
相手役のウィル・フェレルは終始カバに見えました。(ちょい宇梶剛士似か?)
間抜けな感じがニコマンを引き立てて、なかなかよかったのではないかと・・・。
イザベル(ニコマン)の父親役のマイケル・ケインは相変わらずの渋〜い演技。彼はいるだけでなんかストーリーに安心感がでる希有な存在ですな。
あと劇中にR.E.M.の名曲『エヴリバディ・ハーツ』が流れた時はちょっと「おおっ!!」って思いました。相変わらずノーラ・エフロン監督の選曲センスはイケてます!それなのに『奥様は魔女』本編上映前には聖子ちゃんの『I`ll fall in love』(日本版のテーマソングだそうで・・・。)のPVが流れる始末。(全編N.Yロケな感じが、これまた・・・ねえ・・・。)
うわ〜っ・・・えらいことなってんなあ・・・って思いました。これじゃあ本編のノーラ・エフロン監督の選曲センスが台無しっす・・・。(あ、言っときますけど僕は聖子ちゃん嫌いじゃあないですよ。映画にはあわねえんじゃねえの?ってことです。)
まあ、聖子ちゃんはおいといて、
この映画はクルーズよ、なぜお前はケイティを選んだのだっ!?
断然ニコマンじゃんっ!!つうか俺やったら、
絶対ニコマン〜!!!
って強く思わせる映画でありました。

奥さまは魔女 スペシャル・エディション
奥さまは魔女 スペシャル・エディション

奥さまは魔女
奥さまは魔女
サントラ, ペルセフォネズ・ビー, トーキング・ヘッズ, フランク・シナトラ, ルパート・ホルムズ, スティーブ・ローレンス


★そうそう、ニコマン次回作『Fur』では、なんと写真家のダイアン・アーバスを演じるらしいですよ!これまた、どんなアーティスティックな演技を見せてくれるのか実に楽しみです。
Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph S.)
Diane Arbus: An Aperture Monograph (Aperture Monograph S.)
Diane Arbus
↑ダイアン・アーバスの写真集

 
 
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アイランド

マイケル・ベイ監督の『アイランド』を見る。
実に御都合主義な展開&大味なストーリーではあったが、それなりに楽しめる映画であった。この映画はDVDで見るより映画館で見るほうがよいと思う。中盤のカーチェイスの迫力は巨大スクリーンで絶対見るべき!
さすがは純正アメリカンアクション監督、マイケル・ベイ(『アルマゲドン』『パール・ハーバー』)の演出である!
トレーラーの荷台から電車の車輪部がグワングワン道路に転がっていく様は、
もう、車輪さん飛んだり跳ねたり、とんだお祭り騒ぎ!!であった。とにかくこの監督の撮るアクションシーンは派手。まさにこの監督、実生活もプレイボーイにでてくるような金髪ブロンド、セクシー美女が好きにちがいない!つうか間違いなくはべらしとるハズ!・・・と確信(妄想)させるに充分すぎるカーアクションであった。
派手なカーチェイスとともに僕のツボにハマったのは、美術デザイン。
白を基調とした無機質な近未来セットデザインは、ギリアムの『未来世紀ブラジル』を彷佛とさせ、かなり僕好み。(まあ、今どきこんな未来像ってのは古臭いのかもしれないが・・・。) 
天才クリス・カニンガムの撮ったビョークの『All is full of love』のPVとかにも影響受けてるだろうなって感じがバシバシ伝わってくる映像だった。まあ天才達のイメージをちょっとパクり気味に拝借して造り上げた、オリジナリティ皆無のビジュアルではあるんだが・・・。(きっと、カッコよければそれでいいじゃん!!って感じで、マイケル・ベイはこのデザインイメージにGoサインをだしたんだろうなあ・・・。)でも、さすがはハリウッド&ドリームワークス。オリジナリティなしではあるが見事な映像完成度。やっぱ見てるとゾクゾクする、カッコイイ映像であった。
しかし、スティーブ・ブシェミ!
あんた、なんでこんな作品に出る事にしたんだ?
ヒッピー風味な薄汚いエンジニア役は実にハマっていたが(汚らしい格好をさせたら彼の右に出る者はいないっす。)あきらかに金のためやなあ・・・。まあ『アルマゲドン』繋がりで出演したんだろうが・・・。でもブシェミはやっぱり単館系作品の方が似合ってる気がするな。

そうそう、この『アイランド』上映前の予告で、ついにティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』とテリー・ギリアム監督の『ブラザーズ・グリム』の予告編が見れた。どちらも大好きな監督作品。はやく見てえ!(『ブラザーズ・グリム』の主演がマット・デイモンってのがちょっと気にかかるが・・・。)
 
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バットマン ビギンズ

バットマン ビギンズ 特別版
バットマン ビギンズ 特別版

コウモリコスプレ大好き男バットマンの最新作、『バットマン ビギンズ』を見てまいりました。
クリストファー・ノーラン監督の造り上げた新しいゴッサム・シティはもろ俺好み。
映画『ブレードランナー』の近未来都市を彷佛とさせる、荒廃し廃墟化したスラムと高層建築物が混在する世界。

空はいつも曇りか雨で、晴れ間が覗くことはまずないであろう陰鬱な世界。
これ、廃墟好きにはたまらん世界観であります。
全編に漂うダークな空気感は、ジェイムズ・エルロイの小説をカーティス・ハンソン監督(『8 Mile』の監督です。)が映画化した傑作フィルム・ノワール『L.A.コンフィデンシャル』

と相通づるものがあり、やばいくらいの悪徳支配っぷりな街並に、ティム・バートン監督のおたく気質な暗さとは、また違うハードな根暗さをノーラン監督の頭の中に見ました。出演陣もかなり豪華で、モーガン・フリーマンは相変わらずのナイスな名脇役っぷりを発揮。(作品を選ばず、なんでも金儲けのために出演している感は否めませんが・・・。)モーガンじいちゃんのあの人なつっこい笑顔は、まさに和みの最終兵器であります。
マイケル・ケイン演じる執事アルフレッドも素晴らしい。『サイダーハウス・ルール』での名演(この作品でケインはアカデミー助演男優賞を受賞しています。)も記憶に新しい彼の、貫禄ある落ち着いた演技は見物でした。劇中たびたびコミカルな発言をし、場を和ませる場面がなんともおちゃめでありました。

そして、我らが謙さんも出番は少ないもののはっきりとした爪痕を映画に残していました。ハリウッドスター達と対峙してもなんら遜色ない演技には謙さん独特の存在感が・・・!
ハリウッドでこれからもどんどん輝きを増していくのは間違いなさそうです。
なにより、外国(ハリウッド)映画に出演していて、すこしの違和感もなく物語に溶け込んでいることがスゴイ!
Dr.クレイン役のキリアン・マーフィーもすごくよかったですね。僕はこの人のこと、この映画ではじめて知ったんですが実にいい役者だと思いました。ドラッグまみれの神経質な天才ロックスターとか演じたら、すごくハマりそうな気がします。
ヤク中繋がりで言えば、この映画、なんと世紀の不良怪優ゲイリー・オールドマンも出演しております。
僕は、てっきり汚職警官を演じるに違いない!と思っていたんですが、なんとゲイリー、いい人役(しかも警官。)を演じてました。とんがっていないゲイリーを見るのなんて、初めてなことでびっくりしましたが、さすがは怪優。何を演じてもそつなくこなしますねえ。以外とはまっていてびっくりです。
びっくりついでに、この映画ルトガー・ハウアーもでています。が僕は最初全然わかりませんでした。やっぱ『ブレードランナー』でのレプリカント演じてた人が生身の人間、しかも、眼鏡かけた嫌味なおっさん演じても、さっぱりわかりませんわ。
しかし、ルトガー・ハウアーをゴッサム・シティの住人に配役するあたり、ノーラン監督は映画『ブレードランナー』に多少、オマージュを捧げているのではないか?と思わなくもないですね。
主役のクリスチャン・ベールもちょっと根暗でおたくな雰囲気がバットマンにぴったり。
リーアム・ニーソン(シンドラーのリストの主演。)もなかなかの存在感。あの寂しげな眼差しは説得力あり。
マフィアのボス、ファルコーネ役、トム・ウィルキンソンもよかったです。なんかこの親父は有無を言わさぬ凄みがある。かっこええ。
バットマン・ビギンズ、実に多くの演技派俳優を起用しています。これだけ名脇役がたくさん出演している映画も珍しいのではないかと思います。この映画、物語に多少無理な展開とかがあったりするのですが、彼等の説得力ある演技のおかげで、それも違和感まるでなしで見れます。演技力の力は偉大です。実に心地良い重厚感に酔える映画であります。
がしかし、一つ難点が・・・それはヒロイン、ケイティ・ホームズです・・・。(トム・クルーズにエッフェル塔の上でプロポーズされた女優なんですが・・・。)
映画『スパイダーマン』シリーズのキルスティン・ダンストとともにソソらねえ〜のなんの!
正直、全然魅力を感じませんでした。全米ティーンのアイドルと言われてますが、キルスティン&ブリトニーらとともにケイティ嬢は日本の男どもには受けん顔なんだろうなあ・・・。
と思っていたら、Yahoo!の記事にこんなのが↓

『好調にヒットを続けている「バットマン・ビギンズ」の続編製作の話が、現実味を帯びてきた。3作分の出演契約を交わしている主演のクリスチャン・ベールはもちろんのこと、脇を固めたモーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマンらのベテラン演技陣はそのまま続投するものと見られているが、恋人役を演じたケイティ・ホームズだけは起用されないとの噂。正義感たっぷりの検察官を演じたホームズだが、トム・クルーズとの熱愛報道によりかなりイメージダウンしているので、新恋人役を登場させる方向で動いているようだ。』

どうやら続編にはケイティ・ホームズは出演しないようで・・・。
ちょっと、うれしいっす。
今度は日本男児に受ける女優を起用してほしいっす。

『バットマン ビギンズ』HP↓
http://batmanbegins-japan.warnerbros.jp/index_night.html

BATMAN BEGINS THE VISUAL GUIDE [バットマン ビギンズ ビジュアルガイド]
BATMAN BEGINS THE VISUAL GUIDE [バットマン ビギンズ ビジュアルガイド]
スコット・ビーティー, 高貴 準三, 池谷 律代

 
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最後の恋のはじめ方

最後の恋のはじめ方 コレクターズ・エディション
最後の恋のはじめ方 コレクターズ・エディション

HITCH 最後の恋のはじめ方
サントラ

ウィル・スミス主演の映画『最後の恋のはじめ方』を見ました。これは『10日間で男を上手にフル方法』と同じような感じのロマンチック・コメディーです。僕はこの映画、案外嫌いじゃないです。結末が読めてしまうのがまるわかりの話なんですが、そこが逆に観ている側にとってはカタルシスとなる映画でした。吉本新喜劇の何度も繰り返されるギャグを「待ってましたっ!」とばかりニヤニヤしながら見る感じとかなり似ている気が・・・。 
エンターテイメント映画の王道と言った感じで、脚本もよくできているし、テンポもよかった。(おとつい見た『ライフ・アクアティック』とは大違い・・・。)
しかし、この映画エンターテイメント性が強すぎて、ア−ト性は全くの皆無。そのため、心に残るものはなんもありません。見終わったあとは実に爽やか気分。何を考える事もなく明るい気持ちのまま劇場をあとにできます。まさに気分転換には持ってこいの、お気楽ムービーでした。
この映画の好きなところをあげるとすると・・・
★ウィル・スミス、エヴァ・メンデスら出演者のニューヨーカー・ファッションがオシャレで見ていて楽しい!
★エヴァ・メンデスの後ろ姿から微妙にフェロモンがでている気がする・・・。
★音楽がアース・ウインド&ファイアー やザ・テンプテーションズの曲ありでGoodな選曲!
★エヴァ・メンデスのスタイルがなんか・・・エロい・・・。
てな感じでしょうか。ストーリーは、まあ・・・どうでもいい話しです、ほんと・・・。
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ライフ・アクアティック

ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産)
ライフ・アクアティック コレクターズ・エディション(初回限定生産)

ライフ・アクアティック オリジナル・サウンドトラック
ライフ・アクアティック オリジナル・サウンドトラック
サントラ, スヴェン・リバーク, デヴィッド・ボウイ, セウ・ジョルジ

昨日、ウェス・アンダーソン監督の『ライフ・アクアティック』を神戸で観てきましたが、これはいいですよ。
”個人的、今年観た映画ランクベスト5”には必ず入るであろう逸品でありました。
血湧き肉全く踊らない冒険活劇。黒いジャック・ジョンソン、ボサノバ調ってな雰囲気のセウ・ジョルジ(ペレ・ドス・サントス役)のギタ−プレイに代表される、映画全体を包む、ゆるゆるな雰囲気の心地いいこと!(セウの演奏している曲は、全部デヴィッド・ボウイのカバ−なので意外とトゲはあるはず・・・なのにボサノバ調に編曲しているためか、ボウイの曲までがゆるいのなんの!)  
アニメーション担当がヘンリ−・セリックというのもポイント高し!
(ヘンリ−は『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』

『モンキー・ボ−ン』(下衆な笑い満載の快作!)を撮った監督。)

オタ気質なストップモ−ションアニメが非常に萌え。 
全編に漂うB級映画テイストのインチキ海洋冒険は、そんじょそこらのなごみ系映画より、はるかになごみます。この果てしなく、ゆるく、ぬるい世界観に浸れる人には『ライフ・アクアティック』はめちゃくちゃおもしろい。しかし、意味やストーリー性を映画に強く求める人には、この映画、退屈で仕方がない駄作だと思われます。この映画に意味を求めることこそ愚の骨頂。いつもは悪役ばかりのウィレム・デフォ−が、半パン姿ではしゃぐ姿をカワイイと思ったり、アンジェリカ・ヒューストンのデラ太りっぷりに唖然としたり、無駄に造り込まれた船のセット、これまた、意味もなくオシャレな海洋探検隊水色ユニフォームと、赤い帽子の絶妙なコントラストに、こんなとこに無駄にセンス使ってアホやなあ、この監督・・・。と考えてみたり。そして何より、こんな映画見てる俺のセンスって、けっこうイケてるじゃん!なんか流行に敏感じゃねえ?などと適当に思っとけばいいのです。

あ〜、俺はいつまでも『ライフ・アクアティック』のお馬鹿な世界に浸っていたいなあ・・・。

まあ何よりスティーヴ・ズィスー役のビル・マーレーが最高でした。
(自分勝手なのに、なぜか憎めないキャプテンをゆる〜く熱演!)
しかし、劇中に登場したズィスーモデルのアディダススニーカーほしいな・・・。

『ライフ・アクアティック』↓
http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/


★そういや、ペレ・ドス・サントス役のセウ・ジョルジ来日公演しますね。↓
http://www.plankton.co.jp/seujorge/
観に行きてえ!
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雨池十八丁目の淵の中

フリージア 5 (5)
フリージア 5 (5)
松本 次郎

昨日、羽野暢監督と製作総指揮の上野央さんが家に来訪。
羽野暢監督は「雨池十八丁目の淵の中」という作品で、CO2(インディーズ映画祭)のオープン・コンペ部門で見事グランプリをとった監督。
http://www.co2ex.org/opencompe2.html#12
上野さんは僕の年上の友人である。
で、羽野暢監督、次回作の美術の一部を僕が担当することとなった。
脚本を途中まで読ましてもらったが、ダークな世界観が構築されていて、かなりおもしろい。脚本を読んで僕は松本次郎さんの漫画『フリージア』を思い浮かべた。ストーリー的には全く違う話なのだけど、話のもっている雰囲気というか世界観がかなり似ている気がした。
http://tokyo.cool.ne.jp/miita06/index.html
羽野暢監督の次回作は九月に撮影開始。来年のCO2で上映される予定。
上手く行けばベルリンの映画祭にも出品される可能性アリとか・・・!
(作品の出来がよければのお話し。)
インディーズ映画ということで、出るお金は材料費のみ。けれどかなりおもしろい仕事なので、気合いをいれて取り組もうと思う。
どんな映像になるか映画の出来上がりがたのしみだなあ!
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ネバーランド

ネバーランド
ネバーランド

兵庫県の尼崎市にある、つかしんホールで『ネバーランド』を見る。
ここは新作映画が3、4ヶ月おくれで上映される。
公開時、見逃した映画が1000円で見れるので、ちょくちょく観に行く。
その昔、つかしんホールではドイツの現代美術展なんてのも開催されていた。
西武百貨店撤退前、堤義明、清二氏全盛時代のこと。
西武百貨店ができたての頃は、イベントで南野陽子が来てたりした。
その当時、俺は確か中学生ぐらい。(だったと思う。)
大砲のようなでっかいズームレンズを取り付けたカメラ をかまえ、必死の形相で南野陽子をとらえようとする男達が、あめ玉に群がるありんこのように、ひしめき合っていたのを覚えている。
あのころから、おたく気質な人が世の中にはたくさんいたのだなあ・・・と思うと、なんか、訳も無く感慨深い。そのころは”おたく”なんて言葉、なかったもんなあ・・・。
ちなみに、この”つかしん”なるネーミングはコピーライターである糸井重里氏が命名したもの。”塚口新鮮”の略らしいが、今や、つかしんに人影はまばら・・・。
まったく新鮮じゃなかったりする。

話がそれちゃったが『ネバーランド』!
劇作家ジェームス・バリの『ピーターパン』誕生の背景を描いた作品。
これはいい映画!
人間の想像する力ってのは、素晴らしいなあ。
ジョニー・デップの演技力もさることながら、マーク・フォスター監督(『チョコレート』の監督。)の演出力がとても光っていた。人物の感情描写が非常に巧み。
ケイト・ウインスレットの抑えた演技もよかった。
子役のフレディ・ハイモアの演技なんて、もう反則的。あんな涙みせられたら、誰でもつられて泣いちまいますよ。(実際はかなり生意気っぽいが・・・。) 
アレクサンドラ・ビルヌ(『オペラ座の怪人』の衣装もこの人。)の衣装もよいし、アカデミー賞で作曲賞を受賞したヤン・A・P・カチュマレクの音楽も癒し系な音でよし。
マイケル・ジャク○ンの”ネバーランド”と違い、この映画には、ほんとの夢がつまっておりました。
ジョニー・デップ&ティム ・バートンがタッグを組んだ『チョコレート工場の秘密』(2005年9月公開予定)もますます楽しみになってきたなあ。

『ネバーランド』↓
http://www.neverland-movie.jp/l

『チョコレート工場の秘密』↓ 
http://charlie-chocolate.warnerbros.jp/
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インファナル・アフェア3 終極無間

インファナル・アフェア 限定デラックス DVD-BOX
インファナル・アフェア 限定デラックス DVD-BOX 
やっとこ『インファナル・アフェア3 終極無間』を観てきた。
男は黙ってハードボイルドな映画。
『インファナル・アフェア1』を見とかないと、さっぱり理解出来ない映画。
しかし、熱いよ。この男達。真夏の強い日差しが照りつける中、汗を拭きつつ、ふと海の方を見てみると、ええ〜っ!松崎しげるが必死にバタフライっ!!ってぐらい熱い。(もちろんビキニパンツで。) 
インファナルな男達は、いつでもどこでも生と死スレスレの境界線を綱渡り。
俺、小心者やから、こんなんなったら絶対神経持ちませんわ。
職務放棄して泣きべそかきながら国外逃亡はかるな・・・きっと。
そんな、小心者の俺と比べて劇中の男達のかっちょよいこと。
まさに漢と書いてオトコと読むだよ!
上映中、香港フィルム・ノワールのダークで湿り気を帯びた世界観に終始満足気な俺であった。
でも、作品の出来としては1の方が上だと思う。
はたして、ハリウッドリメイク版『インファナル・アフェア』の出来はどうなのか?
レオナルド・ディカプリオとマット・デイモンの共演ってのが実に微妙。
監督はマーティン・スコセッシ。むかしのスコセッシ映画はとんがっていたけど、最近のスコセッシ映画は・・・ねえ・・・。 
『ミラーズ・クロッシング』のコーエン兄弟あたりがやってくれたら期待できたんだが・・・。
http://www.infernal.jp/index_top.shtml
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笑いの大学

笑の大学 スペシャル・エディション
笑の大学 スペシャル・エディション
三谷喜幸原作・脚本の映画『笑いの大学』を観た。
昭和15年、戦争への道を突き進みはじめた日本。 
そんな時期に笑いは不謹慎とばかりに、国民娯楽である演劇は上演前から、お堅い検閲官によって台本が添削され、その検閲官の規制に従わない脚本家の劇はたちまち上演中止になっていた。そんなおり、警視庁の取調室に呼び出された『笑の大学』座付作家、椿(稲垣吾郎)は検閲官、向坂(役所広司)の検閲を受ける事になる。
取調室で検閲を受けるたびに、二人の間にかすかな友情のようなものが芽生えてくるが・・・
と言うお話。映画の半分以上が役所広司と稲垣吾郎の取調室での会話劇。否応なく二人の演技力が確かめられるわけです。 
もう、ひとことで言って役所広司は天才!この演技は日本人誰が観てもスゴイ・・・と思うはずです。演技のうまさ、表現の多様さに現代日本にも、こんなスゴイ役者さんがいるんやなあ〜と心底、感心させられました。吾郎ちゃんの演技も悪くはないのだけど、天才役者のまえでは・・・明石やさんまとつぶやきシロー。もとい、サザンと大事マンブラザーズバンド状態です。・・・まあようするに、てっちり嗜む大人と、旨い棒をうまそうに食う子供ぐらいの差があるわけです。と言いつつ、役所広司に引っ張られる形で吾郎ちゃんも、がんばって演技しているので二人の演技合戦、充分見ごたえアリでした。
ストーリー的には、前半、少々展開がゆっくりで間延びした感がありましたが、後半から、ぐんぐん急加速!二人の会話劇に目が離せなくなります。ラストもこれまた切ないねん・・・。
笑って最後に切なくさせる。良い映画の見本のような映画でした。

●ちなみに椿(稲垣吾郎)のモデルとなったのは実在の人物、喜劇王榎本健一(エノケン)の座付作家菊谷栄。検閲に泣かされながらも、エノケンの全盛期を陰で支えていたんですが、作家としてもっとも脂が乗っていた時期に召集。35歳という若さで戦死しています。この事実を知った上で『笑いの大学』を見ると。ラストがよけい胸に滲みます。
 

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アバウト・ア・ボーイ

『アバウト・ア・ボーイ』のDVDが中古で1000円で売っていたので買ってしまう。

正直、出演しているヒュー・グラントや、レイチェル・ワイズには全く興味がないのだが・・・。
俺の好きなバッドリー・ドローン・ボーイが音楽担当という事で買っちゃいました。(DVD特典としてバッドリー・ドローン・ボーイのインタビューやミュージック・クリップが見れます。)

ストーリーは、父の遺産で悠々自適に独身ライフを満喫する自己中男、ウィル(ヒュー・グラント)が12才の少年マーカス(ニコラス・ホルト)と出会い、なんやかんや色々あって人間的に成長していくという、まあよくある話。笑えるとこもあるし、そこそこおもしろい映画。子役や俳優、女優の服のセンスはおしゃれでよろしいんじゃないかと。前半の嫌な奴ウィルを演じるヒュー・グラントのハマっていること!後半のいい人ウィルよりもよっぽど輝いていたぜ!ヒュー!
しかし、実際のヒュー・グラントって絶対嫌な奴っぽいよなあ。むかし深夜に売春婦といた所を逮捕されちゃったこともあるしね。おっちょこちょいというか、おまぬけというか・・・ハリウッド・スターのくせに・・・ちょっとカッコ悪い人よね。
まあそれはともかく、もしアラレちゃんがハリウッドで映画化されるとしたら、マシリト役はヒュー・グラントか『シャイン』のジェフリー・ラッシュで決まりだよな、きっと。

日本だと小泉首相とか?でもハリウッドで『アラレちゃん』はないな。あるとしたら、中国、香港とかアジア映画あたりでか・・・。
台湾映画では『ドラゴンボール』の実写版もあるしね。でも『アラレちゃん』、CGつかいまくりで、ハリウッドで映画化したら、かなりおもしろいだろうな。監督は『メリーに首ったけ』のファレリー兄弟あたりのおバカコメディー路線で。

俺絶対見に行くよ。実写版にこちゃん大王見たいし。あとすっぱマンも・・・。


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コンスタンティン

コンスタンティン 特別版 (初回限定版)
コンスタンティン 特別版 (初回限定版)

『コンスタンティン』見る。
ゴシックテイストあふれる、
”スクリーチ・ビートル・ボックス”とか、
”ヨルダン川の聖水の入ったアンプル”とか、
”運命の槍”とか、
”地獄の聖書”とかのアイテムデザインが最高に好み。
あんなん、俺も創りてえな〜と思う。
ダークなロサンゼルスの雰囲気もよかったな。
ただ、ストーリー展開はいまいち。
自己中コンスタンティンのキャラ設定はいいけど、ラストが微妙。
世界観はかなり好きなんだけどなあ。
あとエンドクレジット後に、ちょこっとおまけ映像があります。

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暗闇のスキャナー

コンスタンティン 特別版 (初回限定版)
コンスタンティン 特別版 (初回限定版)

ついにキアヌ主演の『コンスタンティン』 が4月16日から公開されるなあ。劇場前で、ものほしそうに小指喰わえて『コンスタンティン』の看板見てたら、優しげな白髪の老支配人が突然現れ、劇場内に招き入れてくれて、ただで見せてくんねえかなあコンスタンティン・・・。(おまけにあったかいパンとスープつうお決まりの善意付きで。)でも、その一見優しげな支配人がなんかカルト宗教の司祭だったりしてとんでもないことになっちゃたりしたらこええよなあ・・・。巷はそんな話題で持ち切りだし・・・。今の時代、善人顔だとか正義顔した人間ほど恐いものはないみたいだし。でも俺もうすぐ三十路だしなあ・・・。だいたいにおいて、こんなへんな妄想してる場合じゃないはずなんだけど・・・。キアヌ主演繋がりと言えば『ウェイキング・ライフ』『スクール・オブ・ロック』を撮った監督リチャード・リンクレイターの新作『A SCANNER DARKLY』がかなりおもしろそう。全米で9月、日本では来年3月あたりに公開予定らしい。製作総指揮にジョージ・クルーニーとスティーヴン・ソダーバーグが絡んでいるあたり期待度大。『A SCANNER DARKLY』、原作はフィリップ・K・ディック「暗闇のスキャナー」なるSF小説。まあこれ救いのない話ですわ。出演はキアヌ・リーヴスの他に、もとアル中&ヤク中のロバート・ダウニー・ジュニア、そして我らが万引き娘ウィノナ・ライダー、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』のウッディ・ハレルソンとキレ気味な俳優&女優ばかりがキアヌの脇をかためている。いかがわし度は満点だな。予告編はここでみれます↓
http://movies.yahoo.com/feature/ascannerdarkly.html<
予告編を見た限りでは『ウェイキング・ライフ』と同様、実写にデジタルペインティングを施して、アニメと実写の中間をゆく浮遊感抜群の不思議映像を作り出しております。これは、はやくみてえ!
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エターナル・サンシャイン

エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション
エターナル・サンシャイン DTSスペシャル・エディション

先週『エターナル・サンシャイン』を見ました。
ミシェル・ゴンドリーは天才!ですな。
ゴンドリー監督の繊細な演出&映像が実に素晴らしかった。
さすがはPV出身監督、音選びも抜群!
ラストにかかるBeckの[Everybody`s gotta learn sometimes]は涙腺を超刺激。(別に泣ける映画ではないんだが。)ジム・キャリーの抑えた演技も良かったし、なんと言ってもケイト・ウインスレットの演技が素晴らしかった。正直、僕の中でケイト・ウインスレットはもっさい女優No.1(『タイタニック』でのむちむちヒロインっぷりが・・・。)だったのですが、今回は少しパンキッシュな感じの女性像をとてもキュートに演じていて、ちょっと見直しましたよ。さすがは夫が『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス監督だけあって、『タイタニック』以外はこの人、顔に似合わず以外とアート志向な作品選びをしとります。
ピーター・ジャクソンの『乙女の祈り』にはじまり、
ジェーン・カンピオンの『ホーリー・スモーク』、リチャード・エアーの『アイリス』、ギリーズ・マッキノンの『グッバイ・モロッコ』などなど。作品選びが、あんたなんかねらってるねー・・・っていうか、玄人好みというか・・・。そのわりには、今いちアーティスティックな女優になりきれてない感がそこはかとなく漂っていた訳ですが、いやー今回は最高のハマり役!ウインスレット嬢、とても輝いて見えました。『スパイダーマン2』でおなじみのキルスティン・ダンスト嬢のスラリとのびた生足もおがめるし(いつ見てもカニ顔。)坊主頭のイライジャ・ウッドもおがめるし(ぶっちゃけどうでもいいし、あんまり似合ってない。)で足フェチ・ボウズフェチの方にもオススメです。
 
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ロング・エンゲージメント

ロング・エンゲージメント 特別版
ロング・エンゲージメント 特別版

ロング・エンゲージメント』を見る。ジャン=ピエール・ジュネ監督作品でありながら、すげえ金かけてるのに驚いた。フランス版大河ドラマであった。ジュネ監督 にしてはバジェットかけすぎ。どちらかというと狭い空想&妄想世界観の中でとことん小物類やシークエンスにこだわる、『デリカテッセン』や 『ロスト・チルドレン』の方が僕の好み。(『ロング・エンゲージメント』の小物類、衣装、カメラワークも半端ないほどのこだわりでしたが・・・。)でも、ジュネ監督の独特な映像 は相変わらず芸術的でしびれまくり。『汚れた血』で繊細な不良青年って感じだったドニ・ラヴァンの老けっぷりにはただただ唖然でしたが・・・。ジュネ映画お馴染みのくしゃおじさん系、ドミニク・ピノンもいい味だしてる。郵便配達夫役のジャン=ポール・ループもよかったなあ。郵便自転車で砂利を弾き飛ばす姿・・・なんとも良いです。あとは大物ハリウッド女優がカメオ出演している(けっこう重要な役。)のも見どころでしょうか。オドレイ・トトゥは『アメリ』となんか変わらない感じ。『アメリ』でのキャラが出来上がりすぎていて、これからの女優人生が大変なような気もしますが・・・。これからもジュネ作品に出続けられれば、ジュネ御用達女優として案外、安泰かも。オドレイ・トトゥは他の監督作には出演しないほうがいいような気がするな。彼女をうまく輝かせられるのはジュネ監督以外にいない気がする。と言いつつトトゥ嬢、ロン・ハワード監督の新作『ダ・ヴィンチ・コード』に出演決定してたりするが・・・。しかもトム・ハンクスと共演。僕はトトゥ嬢のあの無垢すぎる感じがいまいち好きになれないんだが・・・。でも『ロング・エンゲージメント』DVDでたら買ってしまいそうな気がする。飛行船の爆発するシーン(予告編で、ちょっと映ってた場面)はスゴかったもんなあ・・・。
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シャーク・テイル

シャーク・テイル スペシャル・エディション
シャーク・テイル スペシャル・エディション

シャーク・テイル』を見る。ストーリーは単純で深みなし。予想通りのひねりなき結末。CGは綺麗。肩肘張らずにさらっと見れる安心映画だった。個人的にクラゲ二人組ア−ニー&バーニー(ボブ・マーリーの息子であるジギー・マーリーが声を担当!)のレゲエキャラが良い。あのユルさ加減は見習いてえ。ハンス・ジマーの音楽も相変わらず良い。『ファインディング・ニモ』に対抗して制作したわけだから、もう少しブラックユーモアが効いていてもよかったのでは?と思わずにはいられなかった。ドーリームワークスのアニメでは『シュレック』シリーズの方が完成度は上だと思う。主人公であるオスカー(ウィル・スミス)が、鑑賞中さかなクンに見えて仕方が無かった。なぜ、さかなクンが魚好きなのか少しだけわかった気がした・・・。http://www.sakanakun.com/
しかし、これだけのハリウッドスター使ってなぜ、さかな劇・・・?
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モンキーボーン

モンキーボーン
モンキーボーン

Mさんから『モンキーボーン』のDVDを借りていたので見た。
ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』『ジャイアント・ピーチ』を撮ったヘンリー・セリック監督の作品。 Mさん、あんた、なかなかおもしろいもん貸してくれたねっ。と思う。深夜に一人笑いながら見た。しかし、真夜中にヘッドホンをつけた大の大人が、一人ほくそ笑んでモニタ見入る姿ってのは、風情が無いし格好わるいものであったろうなと朝になって気付く。「大切な事はいつもあとになって気付くものなの・・・。」って、昼ドラにでてきそうな陳腐なセリフ(小田茜らへんが言いそう。)が頭の中をぐるぐる回ってちょっと照れる。しかし、ヘンリー・セリック監督のセンスはいい。『モンキーボーン』は公開当時大コケしたらしいが、個人的にはすごく好きだ。劇中に登場するダーク・タウンのセットデザインなんかほんと最高!主演のブレンダン・フレイザー(『ハムナプトラ』の主役。)の演技が意外にうまいってことに気付いたのも意外な発見。バタ臭いただの二枚目ではなかったのね、ブレンダン!!って一瞬思うも、やっぱあの顔はバタ臭い・・・。

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オーシャンズ 12

オーシャンズ 12 特別版 (初回限定 BOX仕様)
オーシャンズ 12 特別版 (初回限定 BOX仕様)

オーシャンズ12』を見た。『オーシャンズ11』を見とかないと『オーシャンズ12』は正直よくわからんと思う。ので『オーシャンズ12』を見る前には『オーシャンズ11』を見て、しっかり予習しとくべきである。でないと、ちんぷんかんぷんになる可能性大。前作に引き続きセレブなハリウッドスターがたくさん集まって、わいわいがやがや。実に楽しそう。ほんと。みんな仕事で演じてるっつうより、演じて遊んでるみたい。しかし、キャサリン・セタ・ジョーンズ!なんかエロい・・・。ユーロポール(ヨーロッパのFBIってとこ。)の捜査官役で凛としてて、でもちょっと、かよわげなとこもあるのよ、実はわ・た・し・・・。ってな演技をするわけだが。なんかエロいのよ。雰囲気が。アンジェリーナ・ジョリーの唇ほどではないが、でもあれはなかなかのエロさ。それに比べて、ジュリア・ロバーツの色気のないこと。見ていてちょっと痛々しい・・・。映画の内容は大どんでん返し(それほどでもないと思うが。)ありのクライムコメディーってな感じで、脚本的には、過去、現在、時制があっちこっち行ったり来たりして複雑な風にしてるのだが、実は案外大味だったりする。が、そこが、この映画のいいところ。これだけのハリウッドスターつかって、これだけの金つかって、出来た映画がこれかいっ!つう気の抜けた、肩ひじ張らない感じが、まさにハリウッドセレブ達のなせる技。いやー実にオサレですわ。オシャレ。 映像も良いし、デビッド・ホルムズの手掛けた音楽なんて最高によい。ジャズ・ファンクに60s~70sラウンジ・ナンバーの数々。このサントラは絶対買い!でしょう。映画自体はDVDでじゅうぶん。てな感じがしないでもないが・・・。でも、なんか好きだな、この映画シリーズ。
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Ray

Ray / レイ 追悼記念BOX
Ray / レイ 追悼記念BOX

Ray』を観た。
レイ・チャールズの素晴らしい楽曲とジェイミー・フォックスの素晴らしい演技。この二つで見る価値ありの映画。2時間32分と長い映画だが、物語にグイグイ引き込んでゆくテイラー・ハックフォード監督(代表作は『愛と青春の旅立ち』)の演出力でなかだるみなし。ただレイのジャンキーで女好きなところばかりが取り上げられていて(それも事実ではあると思うが。)レイの音楽に対する葛藤みたいなものの描き込みが多少弱かった気がしないでもない。大天才ではあるけれども、才能だけではここまでエンターテイナーとしてのしあがれないと僕は思う。音楽に対する相当の努力と葛藤がレイにもきっとあったはずだと思うが、この映画では、レイがもともとから音楽の天才のように描かれていて、レイが音楽に対するこだわりとどう接し、どう消化していったかという部分の描き込みが甘いように思えた。まあ、そこまで追求しちゃうとスゲエ長い映画になっちゃうんだろうけど・・・。しかし、数々のライブシーンはほんと鳥肌もの。名曲「What'd I Sey」がライヴ中に即興で出来上がっていくシーンなんて最高にクール!ここでのジェイミー・フォックスの演技はまるでレイが乗り移ったかのようなすごさ。おそらく今年のアカデミー賞主演男優賞はジェイミー・フォックスが取るんじゃないかと。(ジョニー・デップに取ってほしいような気もするんだが。)とにかく、音楽好きには『Ray』はたまらない映画だと思う。この映画を観て、世界に音楽というものがあってつくづくよかったと思った次第。
(ちなみにサントラ『レイ・チャールズ、スーパー・ベスト』も良い!)
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