ミラーマスク デラックス・コレクターズ・エディション
イラストレーター&コミック作家であるデイブ・マッキーンが監督、SF作家&コミック作家のニール・ゲイマンが脚本と、二人のイマジネーションが結実したダークファンタジー映画『ミラーマスク』のDVDが発売されていたので買いました。
この映画、日本では今のところ、劇場未公開作品であります。
(大阪ヨーロッパ映画祭でのみ上映されてました。
ここで予告編が見れます。→
http://www.oeff.jp/database/432_Mirrormask.html)
ほぼ全編にわたりCGってことで、テレビゲームっぽく見えてしまうところもある作品ではありますが、デイブ・マッキーンの構築したダークでありながら、どことなく温かみのある世界観はたまらんものがあります。個人的には最初のサーカスのシーンが好きですね。仮面の楽団が奏でる音楽と仄暗いサーカス会場、赤いライティング。サーカスの懐かしいような、楽しいような、寂しいような、すぐそこにあるのに、手に届かない、奇妙でもどかしい感じ…何とも言えないノスタルジックな雰囲気!が絶妙に表現されていました。あとは、主人公の少女が迷い込んだ不思議の国の図書館で、たくさんの本がバタバタ羽ばたくシーンもいい。ストーリーは思春期の少女が不思議の国に迷い込んだ事で、徐々に成長していくというファンタジー。異界に迷い込んだ少女の成長物語ってとこが、どことなく『千と千尋の神隠し』と似ている感がありますが、これは脚本のニール・ゲイマンが『千と千尋の神隠し』の英語版吹替脚本を担当したことと、多少関係しているのかなあ?と思ったりもします。
使い古された感のある話ではありますが、なんともいえないアーティスティックな映像が、それを補ってあまりある映画になっていると思います。
(映像的にはどことなく幻想画家ジェラール・ディマジオ→
http://www.di-maccio.com/の絵に近いものも感じました。)
☆DVDには下の画像を含む8枚のポストカードが付いてます。
☆デイブ・マッキーンのサイト↓
(彼の素晴らしいグラフィック作品がたくさんみれます!)
http://www.mckean-art.co.uk/
☆ニール・ゲイマンのサイト↓
http://www.neilgaiman.com/
☆デイブ・マッキーン&ニール・ゲイマン共作の絵本↓
The Wolves in the Walls (New York Times Best Illustrated Books (Awards))
Neil Gaiman, Dave McKean