Tim Burton?'s Corpse Bride [Original Motion Picture Soundtrack]
★日本語版公式サイト↓
http://wwws.warnerbros.co.jp/corpsebride/
さてさてティム・バートン監督作『コープスブライド』を見てきましたよ!
期待したとおりの出来っ!!
『チャーリーとチョコレート工場』も見ましたが、僕は『コープスブライド』の方が断然好み。『シザーハンズ』、『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』(ティム・バートンは原案、制作)、『エド・ウッド』の流れをくむ、切ねえ!逸品でした。登場するパペット達の滑らかな動きにまず感動!(パペットを一コマ一コマ、ちょっとづつ動かし、撮影したものを繋げて映像化するストップモーション・アニメの手法で作られてるんですが、これって12時間でわずか2秒分の映像しかつくれないらしいっす…。)そして、どう見ても一切の手抜きなしっ!と思われるセットの完成度に脱帽!(ブルーグレーを基調とした生者の世界、ゴシック風建築物のディティールから、死者の世界の木製ベンチの腐食具合まで見事の一言!)、いったい、なんなんでしょう?このオタク気質バリバリのこだわりっぷりは?監督が監督だけに、ついてくるスタッフもきっと変な人が多いんでしょうねえ、きっと…。今回のパペットは頭部に複雑なギア装置を組み込み、撮影ごとに六角レンチでそれを動かし、表情を豊かに出来るようにしているとか。(従来のストップモーション・アニメでは幾つもの表情の顔部分を用意し、それを付け替えることによって表情を作っていた。)さすがはプロのクリエイタースタッフ。プロ意識の高さは、ほんと感動もんっす。
ティム・バートン、子供が生まれたことによって、『ビッグ・フィッシュ』、『チャーリーとチョコレート工場』と立て続けに、家族愛に満ちた温かい作品を撮り(『チャーリーとチョコレート工場』はでてくる子供達にとって少々ブラックではありましたが…。)、以前のダークでシュール、どこかとんがったイメージが薄れてきている感が否めなかったんですが、
どっこい、『コープスブライド』は、少年時代オタクで卑屈ないじめられっこだったことにより、形成されたバートンの夢見がちな世界観が縦横無尽に展開されていて、まだまだバートンは繊細すぎる心を忘れていないっす!やっぱ正真正銘のオタク監督っす!!と超興奮いたしました。兎に角この映画はバートンのひねくれもん、かつ超繊細な感受性が爆裂した秀作だと思います。DVD発売されたら絶対買い!です。
★しかし、音楽のダニー・エルフマンは曲を作るのがうまい!!『チャーリーとチョコレート工場』の音楽も彼なんですが、とても器用な人ですね。この人、きっとどんなジャンルの音楽も簡単に創れちゃうんだろうなあ。ティム・バートン映画には彼の音楽は絶対かかせないですね!
チャーリーとチョコレート工場 オリジナル・サウンドトラック
ダニー・エルフマン, サントラ
★ミセス・プラムがいくよ・くるよのくるよ、コープスブライドの目から飛び出る虫、マゴットがアホの坂田師匠、もしくはダメ親父に見えてしかたありませんでした。
★上映中、僕の座席近くの中学生ぐらいの連中(男二人に、女二人のダブルデートなやつら。)がうるさくてしかたありませんでした。大声で喋る、お菓子をバリバリでかい音で食う。席を立ったり座ったりを繰り返す…ここは君らの家かいっ!!とおもわずツッコミました。(心の中で…。)僕がゴルゴ13だったなら…。
よいこのみなさん劇場では静かに観覧しましょうねっ!