マイケル・ベイ監督の『アイランド』を見る。
実に御都合主義な展開&大味なストーリーではあったが、それなりに楽しめる映画であった。この映画はDVDで見るより映画館で見るほうがよいと思う。中盤のカーチェイスの迫力は巨大スクリーンで絶対見るべき!
さすがは純正アメリカンアクション監督、マイケル・ベイ(『アルマゲドン』『パール・ハーバー』)の演出である!
トレーラーの荷台から電車の車輪部がグワングワン道路に転がっていく様は、
もう、車輪さん飛んだり跳ねたり、とんだお祭り騒ぎ!!であった。とにかくこの監督の撮るアクションシーンは派手。まさにこの監督、実生活もプレイボーイにでてくるような金髪ブロンド、セクシー美女が好きにちがいない!つうか間違いなくはべらしとるハズ!・・・と確信(妄想)させるに充分すぎるカーアクションであった。
派手なカーチェイスとともに僕のツボにハマったのは、美術デザイン。
白を基調とした無機質な近未来セットデザインは、ギリアムの『未来世紀ブラジル』を彷佛とさせ、かなり僕好み。(まあ、今どきこんな未来像ってのは古臭いのかもしれないが・・・。)
天才クリス・カニンガムの撮ったビョークの『All is full of love』のPVとかにも影響受けてるだろうなって感じがバシバシ伝わってくる映像だった。まあ天才達のイメージをちょっとパクり気味に拝借して造り上げた、オリジナリティ皆無のビジュアルではあるんだが・・・。(きっと、カッコよければそれでいいじゃん!!って感じで、マイケル・ベイはこのデザインイメージにGoサインをだしたんだろうなあ・・・。)でも、さすがはハリウッド&ドリームワークス。オリジナリティなしではあるが見事な映像完成度。やっぱ見てるとゾクゾクする、カッコイイ映像であった。
しかし、スティーブ・ブシェミ!
あんた、なんでこんな作品に出る事にしたんだ?
ヒッピー風味な薄汚いエンジニア役は実にハマっていたが(汚らしい格好をさせたら彼の右に出る者はいないっす。)あきらかに金のためやなあ・・・。まあ『アルマゲドン』繋がりで出演したんだろうが・・・。でもブシェミはやっぱり単館系作品の方が似合ってる気がするな。
そうそう、この『アイランド』上映前の予告で、ついにティム・バートン監督の『チャーリーとチョコレート工場』とテリー・ギリアム監督の『ブラザーズ・グリム』の予告編が見れた。どちらも大好きな監督作品。はやく見てえ!(『ブラザーズ・グリム』の主演がマット・デイモンってのがちょっと気にかかるが・・・。)