京都の建仁寺でディーター・ラムス展が開催されていると14日の新聞で知りました。
ディーター・ラムスは1932年ドイツ・ヴィースパーデン生まれ。1955年(若干23歳!)から40年間ブラウン社(髭剃りで有名なあの『BRAUN』ね。)において数々の製品デザインを手がけたプロダクトデザイナーです。彼の作品はニューヨーク近代美術館にもコレクションされているなど世界的に高く評価されていまして、押しも押されぬドイツデザインの大御所であります。ラムスのデザインで僕が好きなのはハンス・ギュジョロと共同でデザインした『ラジオ・レコード・プレイヤーSK4』。この白く四角い箱型プレイヤーは”白雪姫の棺桶”なんてあだ名で呼ばれたりもした逸品。シンプルでありながらも、その存在感はもう…スゴイんです。
なんでも今回の展覧会は、日本最古の禅寺『建仁寺』の伝統建築の中に、その代表作品40点余りを自らインスタレーションしているらしいです。
ラムスのデザインと日本の和の文化がどのように融合し、どんな風に調和しているのか、ぜひ見てみたいものです!
会期は10月の23日まで。はやく行かねばっ!!
●最後に新聞に載っていて印象に残ったラムスの言葉をちょこっと引用させていただきます。
『今のデザインはあまりにも勝手きまま。扇情的に見せようとモデルチェンジを繰り返しているだけだ。本当に必要なものを提示する誠実さ、もっと言えば、うそをつかないことをデザイナーは忘れてしまった。』(ディーター・ラムス)
自分に確たる信念を持っている人間はカッコいいですねえ!
★ディーター・ラムス展覧会
■会場:
建仁寺
■展覧会期:2005年9月23日(金)〜2005年10月23日(日)
■開館時間:10:00〜16:00
■入場料:500円(建仁寺拝観料含む)