『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』↓
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エルヴィス・プレスリー、カール・パーキンスらとともにロカビリーの黄金時代を築いたジョニー・キャッシュと、彼の2度目の妻となる、ジューン・カーターとの10数年に及ぶ愛の奇跡をみつめた物語。
いい映画でした。主演のホアキン・フェニックスとリーズ・ウィザースプーンが素晴らしい!とんデモ映画『サイン』に出演したことで、ホアキン…これから大丈夫か…。と演技者としての彼の将来を心配していたものの、この作品でのジョニー・キャッシュ役の演技を見て、それも杞憂に終わりました。とにかくホアキンいい目してるぜ!と思わせる迫真の演技です。『サイン』のときよか数百倍演技に力はいってる感じで、やっぱ『サイン』の時はやる気なかったんやなあ…と思わずにはいられませんでした。『サイン』を見終わった時のがっくり感と言ったらもう…、シャマラン監督に土下座してもらっても許せない感じだったわけで…。『ウォーク・ザ・ライン 君につづく道』に主演したことで、今まで付いてまわったリバー・フェニックスの弟というレッテルもなくなるのではないかと思います。
ちなみに生前のジョニー・キャッシュからキャッシュ役はホアキンでと直々に指名を受けていたらしいですが、スゲエ納得。歌もバッチシ!ドラッグに溺れてゆくラリッっぷり演技も最高!と言うことなし。なにより、父との確執を見事に表現していてその演技は胸が痛くなるほど。
リーズ・ウィザースプーンは泣くシーンでの眉間から額にかけてよるしわが、なんかすごく気になったものの、さすがは今年のアカデミー主演女優賞にノミネートされただけのことはあります。うまいです。劇中の歌のシーンはホアキン・フェニックス、リーズ・ウィザースプーンともすべて吹き替えなしの自分たちで演じたそうで、外国の役者さんはなんでもできるんやなあ…!と感心せずにはいられませんでした。脇をかためる役者の演技も目立ちすぎず大げさすぎず、実にうまい。(一人、ジェリー・リー・ルイス役のウェイロン・ペインはライヴシーンで目立ちまくってましたが!)
ジョニー・キャッシュの父親役、ロバート・パトリックは、息子を理解しようとしない(できない)朴訥で厳しく不器用な父親を巧みに表現していて、この映画の影の殊勲者だと思います。
ミュージシャン伝記物としては個人的に『Ray』よりもグッとくるものがありました。ロック好きの人は見とかなきゃ絶対損っ!ってな映画です。しかし、大阪では単館系でのロードショーってのが実に残念。いい映画なので、もうすこし拡大ロードショーとかしてもいいのではないかと思うんですが…。
ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編
ウォーク・ザ・ライン~君につづく道
サントラ, ホアキン・フェニックス, リーズ・ウィザースプーン, ウェイロン・マロイ・ペイン, ジョナサン・ライス