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ブロークン・フラワーズ

ジム・ジャームッシュ監督最新作、
『ブロークン・フラワーズ』を見てきました。

☆『ブロークン・フラワーズ』公式サイト↓
http://www.brokenflowers.jp/

『元プレイボーイ、今は冴えない中年オヤジ、ドン・ジョンストン(ビル・マーレイ)はある日、差出人不明の手紙を受け取る。手紙は彼の元ガールフレンドからで、彼には19歳になる息子がいるという。元ガールフレンドと言っても誰なのか分からず、それに対して何をする気もなかったドンだが、隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)のおせっかいかつ、熱心な勧めにより、心当たりのある4人の差出人候補の女性を訪ねる旅にでる。果たして、まだ見ぬ息子の母親は誰なのか?』ってな中年オヤジのロードムービー。

やっぱ、ジム・ジャームッシュ作品は単館系の映画館(シネ・リーブルで見ました。)が似合いますな。この映画、でかい映画館でやったら絶対、観客怒って暴動が起きるぜっ!?ってくらい、ハリウッド系映画とは対極にある、ぬる〜い映画でした。テンポの悪さ、物語とさして関係なく流れる、エチオピア音楽のユルさ。観賞後に残るすっきりしたいのに、すっきり出来ない感じ…。まるで現実の人生のようです。
この映画、物事に白黒はっきり付けたいタイプの人には絶対受け入れられない映画だと思います…。
でも僕はけっこう、こういう映画好きです。
むかしの恋人たち(シャロン・ストーンにフランセス・コンロイに、ジェシカ・ラングにティルダ・スィントンと超豪華な面子!)を訪ね、会話したり食事したりの、場面場面での絶妙な”間”がなんとも言えずよく、また、ビル・マーレイの『ライフ・アクアティック』でのズィスー役同様の脱力系演技がとにかく最高でした。フレッドペリーのジャージが、あれだけ似合わないようで、似合ってる人もいないのでは!!


↑隣人のウィンストン(ジェフリー・ライト)のおせっかいっぶりがなんともかんとも…イイ味だしてました!

◎ちなみにジュリアン・シュナーベル監督の『バスキア』のバスキア役はむかしのジェフリー・ライト。『ブロークン・フラワーズ』ではかなり老けてて驚きました…。は…生え際が…。



映画「ブロークン・フラワーズ」オリジナル・サウンドトラック
映画「ブロークン・フラワーズ」オリジナル・サウンドトラック
↑エチオピア音楽に、マーヴィン・ゲイ。とスゴイ選曲でありますが、その選曲センスもジム・ジャームッシュの才能です。
このサントラはイケてます!!
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