1996年、一人の男が大動脈瘤破裂によりこの世を去った。
その男の名前はジョナサン・ラーソン。
享年35歳。
彼こそがミュージカル『RENT』を創った生みの親だ。
今までにないミュージカルを自らで創りだしたいという夢を抱き、ラーソンはウェイターのアルバイトをしながら、6年の歳月をかけて『RENT』の作詞、作曲、脚本を創り上げた。
努力が実り、『RENT』はついにオフ・ブロードウェイでの公演が決定。上演開始からわずか、2ヶ月でオフ・ブロードウェイからブロードウェイへと進出。その年の、トニー賞4部門、ピューリッツアー賞、オビー賞特別賞などを受賞。大成功を収める。
しかし、ラーソンはその成功を知る事も見る事も出来なかった。
なぜなら、1996年『RENT』公演初日の前日に彼は帰らぬ人となってしまったから…。
まるで、たちの悪い冗談のような、へたくそな嘘のような、お涙ちょうだいの三文小説のような事実。
『RENT』に自らの夢を永遠に閉じ込めたままラーソンはいってしまった。
しかし、彼の夢の結晶『RENT』は、今なおブロードウェイで、世界中でロングランを続けている。
1996年、一人の男は惜しむらくもこの世を去ってしまったけれど、彼の夢は、きっとこのさきもずっと生き続けるはずだ。
1996年のブロードウェイ初演時のオリジナルメンバーの多くも映画『RENT』には出演している。僕には彼らがジョナサン・ラーソンの夢みた夢の続きを演じているように思えてならなかった。それだからこそ、オープニングの、メンバーが歌う『Seasons of Love』のシーンには強く心を打たれた。
映画としての完成度としては?な部分があることも拭えないけれど、それを補ってあまりある、出演者のこの作品にかける情熱と、ジョナサン・ラーソンに対するつよい友情&愛を感じる事ができる。パワフルで熱い映画だった。
『Seasons Of Love』
525,600 minutes
525,000 moments so dear
525,600 minutes - how do you measure, measure a year?
In daylights, in sunsets, in midnights, in cups of coffee.
In inches, in miles, in laughter, in strife.
In 525,600 minutes - how do you measure a year in the life?
How about love? How about love? How about love?
Measure in love.
Seasons of love.
525,600 minutes! 525,000 journeys to plan.
525,600 minutes - how do you measure the life of a woman or man?
In truths that she learned, or in times that he cried.
In bridges he burned, or the way that she died.
It's time now to sing out,
though the story never ends let's celebrate remember a year in the life of friends.
Remember the love!
Remember the love!
You got to remember the love!
You know that love is a gift from up above
Share love,give love,spread love
Measure your life in love.
Seasons of love! Seasons of love.
525,600分。525,600分の貴重な瞬間
525,600分、一年をあなたは何で数える?
昼?
夕焼け?
深夜のコーヒーの数?
インチ?
マイル?
笑い?
喧嘩?
525,600分。あなたは人生の一年をどうやって計る?
愛ではどうだろう?
愛で計れるだろうか?
愛を数えてみよう、愛で時を刻み、愛の季節を作ろう
愛の季節が巡る
525,600分。525,000の旅がある
525600分。どう数えるの、男や女の人生を?
彼女の知った真実。
彼の涙。
彼の旅立ち。
彼女の死。
大声で歌おう、
物語は終わらない。友と過ごした一年を祝おう
愛を忘れてはいけない
愛は天からの贈り物
愛を分かち、愛を広めよう
愛で時を刻み、
愛の季節を作ろう
あなたの人生を愛で計ろう
☆監督は『ハリー・ポッター』でおなじみ(つーか、僕の中では完全に『グーニーズ』の脚本担当!ってイメージのほうが強いんですが…。)のクリス・コロンバス。
『シン・シティ』で髪の毛ツンツンにおったてて女頭領ゲイルを怪演してた、ロザリオ・ドーソンがミミ役演じてたのが個人的見所でありました。
あとブロードウェイ初演時のキャストの多くが当然ながらのこと歳をとっている訳で…彼らが20代の若者を演じるってのが多少無理がある感じがなきにしもあらずで…なんともかんとも…。(だからこそ胸に響く訳なんですが…。)
☆RENT公式サイト↓
http://www.movies.co.jp/rent/
☆YouTubeにあった『Seasons Of Love』LIVE画像↓(みんなマジ歌うめえ!)
http://www.youtube.com/watch?v=CDI0xkqXYWo&search=rent
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