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ミヒャエル・ゾーヴァ展(その2)

ミヒャエル・ゾーヴァの世界
ミヒャエル・ゾーヴァの世界
ミヒャエル・ゾーヴァ, 那須田 淳, 木本 栄

昨日、JR京都駅の美術館「えき」KYOTOで開催されている『ミヒャエル・ゾーヴァ展』に行って来た。外は生憎の雨模様。雨とゾーヴァ。なんとなく悪くない気がした。雨の日に絵を見るというのも、なかなか乙なものだと思う。JR京都駅のみどりの窓口で前売り券を買って(当日券より200円安いので、ちょっとお得感アリ。)さっそく会場へ。客層としては、やはり若い女の子率高し。というか、ほとんど若い女の子。あとは若いお二人さん。(女の子に男の子が無理矢理連れて来られた感強し。)が何組か。で中々の盛況ぶり。 初めて見るゾーヴァの原画は思っていたより小さかった。(4〜5点でかい作品もあり。) この人、細かい作業すんのが好きなんやろなあ・・・。と強く思わせる筆遣いっぷり。生い茂る木の葉の描写は、シュルレアリスムの画家、ルネ・マグリットの描き方にかなり近い感じで、手のかけ方が半端ない。これでもかっ!ってぐらい描き込んである。そこがなんともよかった。 どの絵も、男の自分がいうのもなんだが、ほんとかわいらしい。そして、アイデアが素晴らしい。見ていると、その世界観についつい引き込まれてしまう。よくみると、ただかわいい絵というだけでなく、どこか皮肉めいた、画家の冷徹な眼差しをもって描いた描写もあり、あたたかみと冷たさ、かわいさと皮肉が、絶妙なバランスで絵の上にのっかっている感じがした。そこが実に魅力的でゾーヴァをプロの画家たらしめているところなんだと思う。画集『ミヒャエル・ゾーヴァの世界』に書いてあったが、彼はテレビがかなり好きで、仕事中も映像を流し続けているらしい。そういえば、彼の絵の構図や雰囲気はどこか、外国のおもしろいCMの1シーンに似ている気がする。
会場にはもちろん映画『アメリ』に登場していた『病気の犬』『ガチョウ』『病気のワニ」の絵もあり、おもしろいところで言えば、アメリのベッドサイドにあったブタのランプもかざってあった。映画つながりで言うと、ミヒャエル・ゾーヴァ氏は『ウォレンスとグルミット』の最新作『ウエアラビットの呪い(仮題)』(日本では2006年初春劇場公開予定)にも参加している。その映画のラフ・スケッチも展示されていて、それも実に興味深かった。最後の、画集、絵本、ポストカードなどのグッズ販売コーナーは黒山のような人だかり。これだけグッズが売れている展覧会ってのもスゴイなあ・・・。とミヒャエル・ゾーヴァ人気に感心しきり。かくいう僕も画集収集マニアとして、金もないくせに、しっかり画集だけは購入。家に帰って、ページを捲りつつミヒャエル・ゾーヴァの世界を再堪能。来年の『ウォレンスとグルミット、ウエアラビットの呪い』楽しみだなあ・・・。

『ミヒャエル・ゾーヴァ展』↓
http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/
12publicty/170703-isetan-sowa/00isetan-sowa.html

『ウォレンスとグルミット・ウエアラビットの呪い』↓ 
http://www.sonymusic.co.jp/MoreInfo/
Chekila/wandg/news/index.html
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