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Esquire3月号 ジェニー・サヴィル ルシアン・フロイド

Esquire (エスクァイア) 日本版 03月号 [雑誌]
Esquire (エスクァイア) 日本版 03月号 [雑誌]

タイトルの『美しい本、230冊。』に惹かれてEsquire3月号を買いました。
『ビジュアルに精通した書店24。』と題し、東京・神奈川、京都、大阪等のアート系書店情報が住所付きで掲載されていて、なかなか重宝しそうな雑誌です。(特に京都方面に、行ったことのない書店が幾つかあったので、観光がてらのぞいてみたいっす。)
以前、本屋で見て衝撃を受けた『Jenny Saville』(ジェニー・サヴィル)の画集もちょこっと載ってました。↓

Jenny Saville
Jenny Saville

ジェニー・サヴィルは、人間の身体を一つの肉の塊のように捉えて、どでかいカンバスにダイナミックに描く現代若手女性画家です。
どこか肉屋で売られているブロック肉のようにも感じられる人体の描写は、肉体の持つ、カタチそのものをリアルに表現していて、僕たちが普段気づかないでいる人間の持つ独特なカタチを追求することで、そのモデルの内面へも言及、肉薄しているように思えます。
彼女の描く豊満な女性の絵は一見グロテスクでありつつも、人間の存在感、存在意義を残酷なほどに体現していて、その絵の一筆一筆のタッチには崇高なものすら感じます。
僕はジェニー・サヴィルのペインティングを見て、現代具象絵画の巨匠ルシアン・フロイド(日本ではあまり知られてませんが、スーパーモデル、ケイト・モスのヌード肖像画がクリスティーズのオークションで約8億円っ!!で落札されちゃったりしてる、とんでもない大御所です。しかもこの人、精神分析学者ジークムント・フロイドの孫だったりもします。)のヌードシリーズと同じ匂いを感じました。
人体や自分の肉体を描いた絵は、ナルシスティックな絵に陥ることが多い中、ジェニー・サヴィルやルシアン・フロイドの描く絵は、対象を突き放し、冷静に見つめ、それを描ききる天才的な手と目があるように思います。 

☆ジェニー・サヴィルのサイト↓(何故か見れたり見れなかったり…。)
http://www.geocities.com/craigsjursen/jennysaville.html

☆ルシアン・フロイドのサイト↓
http://www.gis.net/~scatt/artists_online/lfreud.html

Lucian Freud
Lucian Freud
William Feaver

☆マイケル・キメルマンの現代美術家たちへのインタビュー集。
(深夜にロンドンのナショナルギャラリーを歩く、ルシアン・フロイドのインタビューも載ってます。)
語る芸術家たち―美術館の名画を見つめて
語る芸術家たち―美術館の名画を見つめて
マイケル キメルマン, Michael Kimmelman, 木下 哲夫
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