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ホルスト・ヤンセン展

画狂人ホルスト・ヤンセン―北斎へのまなざし
画狂人ホルスト・ヤンセン―北斎へのまなざし
ホルスト・ヤンセン

10月の16日までということで、梅田の大丸ミュージアムへ 『ホルスト・ヤンセン展』をみてまいりました。
ホルスト・ヤンセンは1968年にヴェニス・ビエンナーレで版画大賞を受賞した20世紀ドイツを代表する画家であり版画家です。
美術学校時代にはポール・ヴンダーリッヒが1年先輩におり、後年ヤンセンはヴンダーリッヒから銅版画技法を習ったそうです。
ひーっ!羨ましい…。
わたくし、10数年前にヴンダーリッヒの展覧会を見て以来(今はなき、ナビオ美術館で開催されてました。)彼の作品(特に彫刻作品。)のファンであります。
して、ヤンセンの版画や素描は、ヴンダーリッヒの作風に負けず劣らずの陰鬱っぷり…。
ヤンセンの自画像シリーズに宿る息苦しさと言ったら…。わたくし、二日酔いの朝のような気分にさせられました。さすがは画狂人北斎を師と仰いだ男。絵から湧き出てくる気迫たるや、すさまじいものがありました。この展覧会を見終わったあと僕はかなり疲れました。(もうパワー吸われまくり…。)ホルスト・ヤンセン…写真を見る限り、かなり神経質そうな男です。この人ヤバいです。かなりイっちゃってます。しかし、そこが芸術家らしくていいんだなあ。しかも女性にかなりもてたらしいです。(うらやましいねっ!)写真を見るとホンマかいな???って思いますが…。
きっと常人にはないすんごいフェロモンでてたんやろなあ…。

★するどく研ぎ澄まされた神経質な線。芸術家の夥しい数の自画像は、自己思索と自己愛の狭間を絶妙な度合いで彷徨う。
その振幅がヤンセンの絵の魅力。
フュリス、北斎の春画に影響を受けた性愛図。熱を孕んだエロティックな美しさは、どこかエゴン・シ−レの素描とも通じるところがあるように思う。なにより考えぬかれた構図が素晴らしい。

『ホルスト・ヤンセン展 ―北斎へのまなざし― 』
大丸ミュージアム(大丸梅田店15階)
■会期 2005年10月5日(水)→16日(日) (会期中無休)
■入場時間 午前10時→午後7時30分(午後8時閉場)
 *最終日は午後4時30分まで(午後5時閉場)
■観覧料金 一般900円、大高生700円 中学生以下は無料
   
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