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ロレッタ・ラックス

LORETTA LUX
LORETTA LUX
ロレッタ・ラックス

最近気になるのは1969年生ドレスデンまれの女性写真家ロレッタ・ラックスの写真。パステル調の淡い色調に縁取られた無垢な瞳を持つ子供達。初めて見た時は絵ではないかと思ったのだが、デジタルカメラで撮影した子供達(多くは友人の子供達。)と風景写真、及び描いた背景物をデジタル合成、色彩を調整したものをプリントしているらしい。
一瞬、見ると色彩もとても美しく、子供達もかわいらしい。
しかし、よーく見てみると、生きた子供達をモデルに使っているのにかかわらず、彼女の写真はとても無機質。(子供達にまるで生命力が感じられず、オブジェ化している。)永遠の幼児性を内包した人形を具現化したかのような写真群は、歳を取り決して子供へは戻れない大人達が持つ、子供時代への憧憬を観賞者の脳裏に残酷なまでに刻みつける。やわらかで、純真無垢な色彩の中に、メランコリー(憂鬱)とノスタルジア(郷愁)が、ないまぜとなって潜んでいるのだ。
ロレッタ・ラックスの写真は凶暴なまでにロマンティックなのだと僕は思う。 

ロレッタ・ラックスのHP(英語です。)↓
http://www.lorettalux.de/

★ロレッタ・ラックスの写真が東京国立近代美術館で10月25日から開催される、『ドイツ写真の現在』展で見れます!↓
http://www.momat.go.jp/Honkan/
German_Contemporary_Photography/
index.html

 
書いた人 a | comments(4) | trackbacks(1) |




コメント

Aさん、こんばんは。はじめまして。
「凶暴なまでにロマンティック」という言葉が好きです。もしまた何か共通するものがあったらトラックバックおねがいします。またお邪魔します。
iyoko | 2005/11/01 7:48 PM

iyoko さん
コメント&TBありがとうございます!
これからもよろしくおねがいします! 

A. | 2005/11/01 8:30 PM

東京国立近代美術館行って来ました
ロレッタ・ラックスさんの作品も観て来ました。
かわいさの中に冷たさがある様な雰囲気で
「凶暴なまでにロマンティック」って言葉があてはまってるなぁ・・・と、感じました。

スミ | 2005/11/03 10:48 PM

スミさん
『ドイツ写真の現在』展見てきたんすねえ!
僕も11月中頃から、東京へ行く予定があるので見てこようと思ってます。やなぎみわさんの展覧会よかったようですね!
僕は残念ながら見に行けませんでしたが…今回の東京では東京国立博物館での『北斎展』を楽しみにしています!

A. | 2005/11/05 6:15 PM


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ロレッタ・ラックス / ロレッタ・ラックス著. - 京都 : 青幻舎, 2005. - 95p ; 29cm. - 原タイトル: Loretta Lux 1969年旧東ドイツ・ドレスデン生まれの写真家LORETTA LUX(ロレッタ・ラックス)。1990年よりミュンヘン造形芸術アカデミーにて絵画を学ぶ。1999年より写
●ねずたんとねこたん● | 2005/11/01 7:44 PM




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