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嫌われ松子の一生

遅ればせながら『嫌われ松子』の一生を見てきました。
監督はCMディレクタ−出身、『下妻物語』の中島哲也氏。
(サッポロ黒ラベルCM、豊川悦司VS山崎努による温泉での、超スローモーション劇画調卓球対決を撮った監督です。)
なんて言うか…
不運な松子に吸い寄せられるダメ男祭り!映画でありました。
冷静に考えると、とんでもなく暗いストーリーなのに、ミュージカルシ−ン、監督の緻密な演出によって、こんなに楽しく完成度の高いエンターテイメント映画に仕上がるとは…。(おまけに最後は泣かされます。)
中島監督の才能にただただ脱帽、映像&ストーリーともに圧倒されまくりの二時間でありました。
才能はあるのに売れない小説家の役を、超売れっ子脚本家である宮藤官九郎が演じていて、彼の才能に嫉妬する小説家、岡野役に小説『陰日向に咲く』を書き上げた劇団ひとり、スカパラの谷中敦が風俗店のマネージャー役、ボニ−・ピンクがソープ嬢役など、思わずニヤリとしてしまう配役の妙も素晴らしい。
見終わると不思議なことに松子や彼女の人生を通り過ぎていったダメ男達が、たまらなく愛おしく感じられます。だらしなく、かっこわるく、ときにあまりにも卑屈な部分をさらけ出す彼等の姿は、欲望、本能、人の性(サガ)といった、人間の本質の部分を鋭くついていて心を打ちます。
全編を通じて、どこか演歌フレーバーな、かほりが漂うのは、そういったことに起因しているのではないかと…。
(木村カエラが出演しつつもです!)
まさに日本人うけする、寂寥感満点娯楽映画でありました。 

しかし、谷原章介の白い歯が、いちいちキラリ!と光るのにはかなりウケたなあ!

☆映画『嫌われ松子の一生』のサイト↓
http://kiraware.goo.ne.jp/


嫌われ松子の一生 愛蔵版
嫌われ松子の一生 愛蔵版

嫌われ松子の歌たち
嫌われ松子の歌たち
サントラ, 木村カエラ, ch feat.B-BANDJ, BONNIE PINK, 及川リン, AI & 及川リン, Joe Himeji feat.J.
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昭和22年福岡で生まれ、男に恵まれず堕ちて53年の生涯を荒川の河川敷で閉じた一人の女性。山田宗樹の小説"嫌われ松子の一生"の映画化。 川尻松子(中谷美紀)、物語は松子の生涯に興味を抱いた甥(瑛太)が、彼女に成り代わり一生を回想するように進
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