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ロン・ミュエク Ron mueck

ロン・ミュエクのア−トワ−ク↓


僕が彼の作品を初めて見たのは2003年に国立国際美館でおこなわれた『連続と侵犯』展において。次に見たのが去年おこなわれた東京都現代美術館での『カルティエ現代美術財団コレクション』展でした。
最近の現代美術家ではもっとも好きなアーティストです。
もともと映画や子供番組の模型造形を職業としていただけあって、彼の作り上げる人体彫刻は、今にも動き出しそうなほどめちゃくちゃリアル!(血管の浮き出た皮膚の質感から、毛髪、毛穴、眼球に至るまで、実物を見るとその繊細な作り、リアルさに誰もが感動を覚えるハズ。)
しかも、上記の画像のような巨大な少年(約5mあります。)を作ったり、80cmほどの老婆を作ったり…まるでそれはドラえもんのビッグライト&スモールライトを当てられた人々のよう!
平均的な身体サイズをずらすことにより生じるほんの少しの差異により、人体像は異質な存在に変化して見え、鑑賞者側はどこか奇妙な感覚を覚えます。
この差異による違和感は、人間が有する異質なものに対する警戒の本能であり、平均的であることに平穏、安心感を感じてしまう社会において強く機能する恐怖の感情なのではないかと思います。(見世物小屋、フリークスetc.)この感情がプラスに働けば畏怖、尊敬に、マイナスに働いてしまうと差別、隔離、いじめといった人間の狡猾で残虐な部分をさらけ出してしまう。ロン・ミュエクのリアルでありつつ、あえて大きさを偽わった身体像は、そういった人間の本質や身体の持つ、普段気付かない特異性を鑑賞者にさらけ出し問い掛けているように思えます。

☆ロン・ミュエクのアトリエ風景


覆ってあるビニルがなんかエイリアンの繭っぽい…。とこがたまりません!↓(ちなみにこの作品の大きさは70cmぐらい。)


上の画像の完成作品がコレ↓


☆ロン・ミュエクの作品が見れるページ↓
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/gallery
/2005/12/29/GA2005122900888_index_frames.htm?startat=1


☆ロン・ミュエクの作品集↓
Ron Mueck: New Work 2005
Ron Mueck: New Work 2005
Robert Rosenblum, Patrick Gries
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大竹伸朗の作品には驚きの連続です。大竹伸朗の目の前に有る物は全てが素材、題材となります。
大竹伸朗 | 2007/02/22 12:36 AM




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