THE CREMASTER CYCLE
Matthew Barney, Nancy Spector
★人の意識が遠のいてゆく瞬間、人が眠りに落ちる瞬間ってのはおもしろいなあと、僕の目の前の人がうつらうつらと眠りに落ちる瞬間を電車の中で見ながら思った。なんて無防備なんだろうか。それが人間の強さかもしれないし、弱さなのかもしれない。
★今月号のSTUDIO VOICE 8月号の特集は現代美術アーティストのマシュー・バーニーですね!わたくし、この人の作品が大好きでありまして・・・。
マシュー・バーニーはイエール大学で医学、美術、体育を学び、フット・ボールの特待生になったり、ファッション・モデルなんかを経験し、現代美術に目覚めちゃったっていう変わったお方。『クレマスター』なる映像シリーズ(1〜5まである。)が世界的に有名で、去年日本でも上映されてました。大阪では5月18日に大阪市立旭区民大ホールでやってました。午前11時にはじまり終了が20時という、なんと9時間に及ぶロング上映。クレマスター1〜5、全作が上映されたわけです。
ちなみにこの人、歌姫ビョーク嬢のパートナーでもあられます。(確か子供も生まれてたハズ。しかし、どんな子供なんやろねえ?二人の天才(変人?)の子供ということで将来スンゴイ変な大人になるのはもう確約済みですな・・・。)
で、『クレマスター』!このシリ−ズがすんごい!
ハリウッド並の巨大なバジェットをかけて豪華絢爛、彼独特の美学にそった映像叙事詩を創りあげているのです。まさに唯一無ニ!常識人には理解不能な奇妙なイメージの大量噴出!綺麗でもあり、醜くもあり、ほんと映像がぶっとんじゃってて、たまらなく良いのです。
(ちなみにクレマスターというのは、睾丸の上下運動を行う筋肉のこと。この名前付けのセンスからしてヘンでしょ。)
最近になって、なぜ、マシュー・バーニーが雑誌(聞くところによるとSWITCHにも特集が組まれているとか・・・)でクローズアップされているかというと、彼の展覧会『拘束のドローイング』展が金沢21世紀美術館で7月2日から8月25日まで開催されているからなんですねえ。なんでも、世界で初めて発表される新作『拘束のドローイング9』(映像とインスタレーションで構成されているらしい。)が展示されているらしいです。(これ、ビョークも参加しているとか・・・。)
金沢21世紀美術館といえば、僕も今年の2月に行ったばかり・・・。
(過去の日記(2月18日の回。)にも金沢21世紀美術館のことちょこっと書いとります。) ↓
http://hccweb1.bai.ne.jp/akirart/diarypage/
diary/diary050203-.html
『拘束のドローイング』展、8月25日までか・・・。
行きてえなあ・・・!
金沢21世紀美術館『拘束のドローイング』展、奇妙キテレツな世界に浸りたい人は、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?
☆2005年8月8日、追記。
『拘束のドローイング』展の感想をUPしました。記事はコチラ↓
http://akirart.blog.bai.ne.jp/?eid=13147
■クレマスター・シリーズのサイト(かっこええ!)↓
http://www.cremaster.net/
■金沢21世紀美術館↓
http://www.kanazawa21.jp/
■STUDIO VOICE 8月号↓